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ビターチョコレート
第8章 愛の巨大幻想。
理子は群馬県に住んでいた。

チャットの世界は、
住んでいる所も偽れるが、
大概は最初に部屋に入る時に、
ハンドルネームと何処に住んでいるか?
男なのか?女なのか?
いくつなのか?
差し障りのない程度で自己紹介をする。

全て嘘を語っても、
それでもいい世界。

私は、全部嘘をついてないが、
もう一人の自分を演じる事により、
自分を保てた。

夫に不満があり、
借金があって生活を圧迫されている惨めな自分を、
リアルでは隠す。
夫を愛してない偽りの生活を送る事態、
私は精神的に不健康だった。

嘘じゃない。
でも、話さなくても成り立つ世界。

そして、
話せる友に会えた時に、
話せる安心感。

一人じゃないと思えた。
それが私を安心させた。
癒してくれた。

恋もした。
こんな自分でも、
罪悪感と純粋な気持ちの間で罪を作りながら、
この気持ちだけは真実と誓えた。

誓ったところで、
真っ黒な関係で塗り潰した背徳の関係なのにね‥‥‥


不倫をする奴はバカだ。

バカだけど、
バカなりに幸せである場所を探した、
逃げ道なんだよ。


理子もね
そうだった。

純粋と罪悪の中で恋をした。
月に一度
東京に住む彼と中間地点で会った。

嘘のアリバイを残して、
罪をつくりながら、
幸せな時間を過ごした。
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