パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 愛の巨大幻想。

理子はスウと別れた。
当たり前かもしれないが、
スウからは一切連絡がない。

理子は追いそうになる、
自分が辛いと、私に話してくれた。

理子のパートの休みの日に合わせて、
私も休みを取り、
中間地点で待ち合わせをして、
ランチを取りながら、スウの話を聞いた。


理子とは、以前、スウと別れる前にも、会った事がある。

その時の理子は、
ぽっちゃりしていて、
にこやかにスウの話をする、
微笑ましい一面を見せた。

でも、今の理子は、
すっかりやつれてしまい、
時折、厳しい表情でスウを罵倒する姿を見せて、
怖い女の一面を覗かせる。



そんな理子の話を、他人事には思えない。
深く同情し、明日は我が身の姿かもしれないと、
自分に置き換えた。

私も微笑みを凍らせて、
般若顔になる可能性を秘めた女。

レンと別れたら‥‥‥‥
私も理子の様に取り乱し、
悪あがきをするかもしれない？


愛してるるから‥‥
最期は嫌われた方がマシかもしれない。