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ビターチョコレート
第8章 愛の巨大幻想。
「マリちゃんに話したら、
スッキリした。
スウの事恨んだわ。
でも、スウの立場なら、別れを選択しても仕方ないのかな?」
魚介類のパスタとソーセージとトマトのピザを半分こにして、
紅茶を飲みながら、理子の話を聞いた。
ピザを摘まんで、
精一杯の泣きそうな笑顔で、スウの話をする理子。
「理子ちゃんは凄いよ。
別れ際に格好つけて未練を残す女よりも、
全てを巻き込んで修羅場を迎えるよりも、
良かったのかもしれないよ?
スウを純粋に好きな気持ちも伝わるし、
理子ちゃんの辛い気持ちも分かる。
時々ね、
神様は意地悪だなって思うの。
結婚までさせる縁で導くのに、
不倫をさせる運命を与える。
人間は弱い。
だから、愛を探して、
自分は大丈夫だと思いたい。
誰かを好きでいる事や、好かれている事で安心出来る。
その手段が不倫。
不倫をする前に、
不倫をしないで添い遂げられるパートナーに、
なぜ出会わせてくれないの?
意地悪よね」
「そうだよね。
マリちゃん。
また、私は愛を探して彷徨うのかな?
不倫を繰り返しちゃうのかな?
悪いって分かっていても‥‥‥
寂しさに負けるのかな?」
「ストップは自分がかけないと、
きっと繰り返す。
スウは奥さんに止められたけど、
ずっと、心に闇を抱えるよ」
「ざまーみろ!だね」
理子は笑う。
悪女の顔で微笑む。
恐らく、
スウを忘れたら
また、理子は恋をする。
不倫をする。
ピザのケチャップが口元に残る。
理子は舌でケチャップをペロッと舐める。
悪戯な笑顔をする。
理子は、元々清楚で可愛いらしい女性だったと思う。
なのに、どうしてここまで不倫に固執してしまったの?
私も同じ穴のムジナに過ぎない。
スッキリした。
スウの事恨んだわ。
でも、スウの立場なら、別れを選択しても仕方ないのかな?」
魚介類のパスタとソーセージとトマトのピザを半分こにして、
紅茶を飲みながら、理子の話を聞いた。
ピザを摘まんで、
精一杯の泣きそうな笑顔で、スウの話をする理子。
「理子ちゃんは凄いよ。
別れ際に格好つけて未練を残す女よりも、
全てを巻き込んで修羅場を迎えるよりも、
良かったのかもしれないよ?
スウを純粋に好きな気持ちも伝わるし、
理子ちゃんの辛い気持ちも分かる。
時々ね、
神様は意地悪だなって思うの。
結婚までさせる縁で導くのに、
不倫をさせる運命を与える。
人間は弱い。
だから、愛を探して、
自分は大丈夫だと思いたい。
誰かを好きでいる事や、好かれている事で安心出来る。
その手段が不倫。
不倫をする前に、
不倫をしないで添い遂げられるパートナーに、
なぜ出会わせてくれないの?
意地悪よね」
「そうだよね。
マリちゃん。
また、私は愛を探して彷徨うのかな?
不倫を繰り返しちゃうのかな?
悪いって分かっていても‥‥‥
寂しさに負けるのかな?」
「ストップは自分がかけないと、
きっと繰り返す。
スウは奥さんに止められたけど、
ずっと、心に闇を抱えるよ」
「ざまーみろ!だね」
理子は笑う。
悪女の顔で微笑む。
恐らく、
スウを忘れたら
また、理子は恋をする。
不倫をする。
ピザのケチャップが口元に残る。
理子は舌でケチャップをペロッと舐める。
悪戯な笑顔をする。
理子は、元々清楚で可愛いらしい女性だったと思う。
なのに、どうしてここまで不倫に固執してしまったの?
私も同じ穴のムジナに過ぎない。