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ビターチョコレート
第11章 正真正銘の愛。
本来なら通り過ぎてしまう一面。

「あのまま梓を放っておけなかった。
放っておかなかったから、
今がある」

私はビターチョコレートを口に入れた。
程よい苦味と甘みが口に広がる。

愛娘の結愛を見ながら、
圭介にの出会いを振り返る。

「放っておかれなくて良かった」
私は圭介に言う。

「初恋は結ばれない。
そう言うよな?」
圭介は笑う。

「日菜子ちゃんと結ばれていたら、
私はあなたのお嫁さんにはなってないわね」
私も笑う。

「これが縁ってやつだな」
圭介も笑う。

「あなたと翔太と結愛の為に、
これからの私の人生があっても、
悔いはないわ」

「俺もさ、
やっと長男、次男が自立して、
子育てが終わると思ったら、
梓と翔太と出会った。
まだまだ俺も頑張らないといけないと思っていたら、
更に結愛を授かった。
一生が子育てに終わったとしても、
後悔はない」


「私もあなたの子供のお母さんになれたわ。
翔太と結愛の為に、もう一度子育てをしてくれる、
あなたを裏切れないわ。
それに尊君と力君も大切にしたい」

「結愛がみんなを結んでくれた。
太くて断ち切る事の出来ない堅い絆と愛で」

「素敵な名前ね。
結愛」

「ネーミングセンスありますからね。
長男の尊(たける)が生まれた時は、
この世にこんなに尊い事もあるんだと感動した。

次男の力(りき)が生まれた時は、
生きる事にこんなに力を与えてくれる事はないと思えた。

翔太に出会えた時、
俺と梓の元で幸せになって、羽ばたいて欲しいと思えた。

縁がなきゃ、
俺たち出会ってない。



そして結愛はそんな俺たちを、
より深く、堅い絆と愛で結んだんだよ」



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