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ビターチョコレート
第11章 正真正銘の愛。
あの日、
下を向いて、
ずっと泣いてる私の隣に居た堀内圭介。

圭介と私は同じ駅に勤務先があり、
文房具のメーカーで働いていた。
いつも同じ駅から電車に乗り、
同じ車両になる事も多く、
同じ駅で降りる。

ほとんど他人に近い関係。

ただ、圭介が言うには、
圭介の初恋の相手に、
私が凄く似ていたそうだ。

圭介の初恋の相手は、
家が近所で幼馴染み。
同じ歳。
小学三年生まで一緒に過ごした。
彼女のお父さんの転勤で、
北海道に転校してしまう。
親同士も仲が良かったらしく、
北海道に行ってからも、
年賀状などの挨拶で近況を伝える
ような交流はしていた。

それでも時が流れて、
お互いに大人になれば、
小学生の淡い初恋のままではない。

圭介は大学生になり、恋をした。
そんな時、友達と北海道にスキーに行く事になり、
そこで初恋の相手の日菜子ちゃんと再会した。

大人になっても、
幼い頃の面影を残す日菜子ちゃんに淡い初恋が蘇る。

それでも、その時には既に彼女が居た圭介。

初恋は初恋で終わったそうだ。

大学を卒業してから、
社会人になり間もない頃、
学生時代から付き合っている彼女に子供が授かり結婚する。

圭介は男の子二人授かるが、
結婚16年目にして、
奥さんが作った借金が発覚した。
その額は700万近かった。
奥さんと揉めに揉めて、
子供を二人共引き取り離婚した。

借金返済と父子家庭で頑張った圭介。
偶然だけど借金という同じ苦労を、
元伴侶にさせられていた。


「俺の名義で借金していたからな。
返済していた頃は必死だったな。
働いて返済しての日々でさ、
そんな生活を5年。

やっと返済が終わった頃かな?
駅で梓を見かけるようになったのは。
初恋の日菜子ちゃんに似ていると思ったよ」




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