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第2章 必然的な出会い。

私はパートの休みの日や、
夫が遅くなる日など、
時間が許す限り、
チャットにのめり込んだ。

最初は話相手が見つけられて、
同じように夫に愛想を尽かした、
同性のチャット友達と、
夫の悪口や不満を言い合う事で、
満足出来た。

レンと知り合ってからは、
チャット部屋の人には内緒で、
プライベートにメールなど、
話をしながら親密になっていった。


男の人は不思議。
遊びだけの輩も居るだろうけど、
何かしらの不満があるから、
チャットをして出会いを求めるのに、
夫婦仲の事などは余り語らない。
奥さんを悪く言わない。

女性より口が硬いのか？
プライドなのか？

「レスなんだよね」
くらいに流す。

女より利口なんだと思ってしまう、
一面でもある。

女は不満を言い出すとキリがない。
男は不満があれどグチグチ言わない。

家庭に不満があっても、
不倫相手にさえポーカーフェースを保つ人が、
多いのではないか？

レンもそういう男だった。