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第4章 ビターチョコレート

夫を例えるとしたら‥
お汁粉が頭に浮かんだ。

最初は甘いの。
甘くてとろけるの。


でも、
毎日は、くどいと感じる。
そのうち食べたくなくなって、
別の味を欲しがる。


出来ればね、
ずっと甘くとろけていたかった。

好きだったのに‥‥
飽きる。


一杯が丁度いい。
無理をして二杯目を欲すると、
途中で嫌になる。

天罰なのかな？
なくてはならない味を、
しっかり吟味しなかったという‥‥‥


不倫‥‥‥

味に飽きると、
別の味が欲しくなる。

ほんの少しだけのつもりだった。

でも、辞められずに手を伸ばして、
どんどん意地汚くなる。

食べ過ぎちゃいけないの。
食べ過ぎると消火不良を起こして‥‥
自分の中で消火出来ず、
メラメラと嫉妬の炎を育てて、
不完全燃焼を起こし、ボロボロになるの。


だから燃えてしまえばいいんだ。
跡形もなく‥‥‥‥


今だけは。