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みんな同じ空の下
第26章 計画
「…馬鹿なことを。拠点にいた咬龍団の人員はせいぜい三十人。その程度で日々訓練に励み国をお守りする軍人らに敵うとでも?」
以前、リノが拠点で見たナダとハジの組み手。ハジは武術の心得があるのか、無駄のない洗練された動きで、無鉄砲に飛び込むナダをいなしていた。
咬龍団の人間は、もともと平民。ハジのように武術に通じた者はそうそういないはずだ。
たった三十人ばかりのただの平民が軍人に敵うわけがない。
一体どうやって王に近付き、その首を獲るというのだろう。
リノの疑問に、シバはあっさりと答えを出した。
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