パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第26章 計画

「祭りの最中、大抵の人間は気が緩んでいる。そこで小さな騒ぎを起こせば、人々は何があったと不安になり、混乱が起こる。その隙に祭事行進の列に飛び込んだ俺達に周囲は動揺し、更なる混乱が生まれるだろう。混乱によって無秩序となった人々の動きに、王の周りの護衛は翻弄され、王への注意も逸れる。そうなれば、俺達は真っ直ぐに王の首を狙える」
あまりに乱暴だが、決して不可能ではない筋書き。そしてそれは、どうしてか成功してしまいそうな予感をリノに抱かせた。
「…そんなこと、絶対にさせません」
リノが噛みつくように言うが、シバは眉一つ動かさない。