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喘ぐなら、彼の腕の中で
第14章 爆発


また何か怒られちゃってるんじゃないかな、と言った田部の横で舌打ちをする。

………あのゲス男。
涼しい顔して陰気なことしてやがったな。

なんで沙月にあたるんだよ。
他部署の俺が関わったのが気に触ったんなら、直接言ってくればいいだろーが。

……それに


「それだけじゃねぇな」
「え?」


不思議そうに顔を上げた田部と2人で、エレベーターに乗り込む。


「あと他にどこ探した?」

「会議室と応接室は見たんですけど。
他に行きそうな所は…」

「俺が探すから席に戻れ。
同じチームが揃って離席し続けてると、目付けられるぞ」

「でも、宮本さん心当たりあります?」


エレベーターがフロアに着くと、中に入らず通路の先に目線を向けた。


「だいたいね」


4日前、沙月に呼び出された資料室に向かって
俺は足を踏み出した。




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