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喘ぐなら、彼の腕の中で
第14章 爆発


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……許せねぇ……!


血が逆流してるみたいに、ドクドクと全身から不穏な音が聞こえる。

海に沙月を残したまま、俺は全速力で家までの坂道を駆け上った。


『……畜生……!』


沙月は兄貴の名前しか口にしなかったけど

その目から止めどなく溢れる涙を見て、瞬時に理解した。

体が怒りで震えるなんて初めてで、汗が大量に噴き出している。

喉も渇ききってて、心臓が壊れたように脈を打ち苦しい。


それでも

デカイ門扉を抜けて、玄関へと続く石畳の途中

兄貴の後ろ姿を見つけた俺は

振り向いたその精悍な顔目掛けて、拳を振り上げた。


『泣かしてんじゃねーよ!』


ガツッと鈍い音がして、庭の土の上に転がった兄貴。

普段力では絶対に勝てないその体に、俺は馬乗りになって学ランの襟を掴んだ。



『沙月が泣いてる。
……なんでだよ。
あいつが泣く必要なんて……』

『……莉央……』

『……っ
俺が何も知らないと思ってたのかよ。
バカにするな……!』



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