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喘ぐなら、彼の腕の中で
第5章 忘れさせて


ふっと笑った莉央。
体勢を屈めて、私の腰をぐっと押さえた。


「……ちょっ…!」


ギョッとするのも束の間、莉央に抱きかかえられる。
〜〜い、いきなりなにするんだこの男は……!


「ちょっと下ろして…」
「暴れんなって」


太ってはいないと思うけど、身長がある分私は軽くない。
モデルのように細い腕なのに、私を持ち上げたまま莉央は平然と歩き出す。


「……っ」


営業部のパーテーションを越えて、私が所属する店舗開発チームのデスクに近付くと

……私の隣りの席で、莉央は止まった。


「体が疼いたままだってことは、抱かれなかったのか」

「……!」

「あいつも意外と理性あるんだな。
戻ってきたお前の顔を見て、心底欲情したはずなのに」


ゆっくりと、芹澤さんのデスクの上に下ろされる。


……欲情?
芹澤さんが私に?


「……そんな感じじゃなかった。
それにもう、仕事以外では逢わない」


芹澤さんが本当に私を欲していたのなら
別れを撤回してくれたはずだ。


「へー…」


莉央の指が、私の髪を耳の後ろにかける。


「フラれたんだ?」
「まさか。私が捨てたのよ」


冷たい手が、頬から唇に移動する。


「まぁ別にお前が芹澤と別れようが、引き続き関係を続けようが構わねぇけど。
これからは寂しくなったらすぐに呼べよ」

「……!」

「俺が吸い取ってやるから」



………また、その声。

動けない私の顔を引き寄せて

唇を重ねられた。




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