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わざとじゃないの
第9章 練習中
早希の気遣いと、
飛鳥の明らかすぎる直樹への猛アタックもあって、
私と直樹には特に話す機会もないまま練習は過ぎていった。
実際、
走っている間に色々と考えることができて、
ちょっと頭の中が整理できたくらいだ。
時刻は11:50am。
もうそろそろ練習が切り上がるってころだった。
私は目の前にいる昨日まで彼氏だった人と、
その彼に猛アタックしている後輩と、
私と彼が別れる原因となった女友達を目の前にして、
正直長瀬先輩のことなんて忘れていた。
彼の名前を聞くまでは。
「ねぇねぇ、
入り口に立ってるのって長瀬流夜っていう白陵の高3の先輩じゃない?」
私は先輩の名前を聞いて反射的に入り口に目をやった
「うわ、絶対そうだ!
私、サッカー好きでよく試合を見に行ってたから分かる!でもなんでこんなとこいるんだろ?
サッカーの練習も今日はないのに」
私は暑さですでに真っ赤な顔が、
更に熱くなっていくのを感じた。
もしかして、
もしかしてだけど、
私?
飛鳥の明らかすぎる直樹への猛アタックもあって、
私と直樹には特に話す機会もないまま練習は過ぎていった。
実際、
走っている間に色々と考えることができて、
ちょっと頭の中が整理できたくらいだ。
時刻は11:50am。
もうそろそろ練習が切り上がるってころだった。
私は目の前にいる昨日まで彼氏だった人と、
その彼に猛アタックしている後輩と、
私と彼が別れる原因となった女友達を目の前にして、
正直長瀬先輩のことなんて忘れていた。
彼の名前を聞くまでは。
「ねぇねぇ、
入り口に立ってるのって長瀬流夜っていう白陵の高3の先輩じゃない?」
私は先輩の名前を聞いて反射的に入り口に目をやった
「うわ、絶対そうだ!
私、サッカー好きでよく試合を見に行ってたから分かる!でもなんでこんなとこいるんだろ?
サッカーの練習も今日はないのに」
私は暑さですでに真っ赤な顔が、
更に熱くなっていくのを感じた。
もしかして、
もしかしてだけど、
私?