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わざとじゃないの
第9章 練習中
私は目がそんなにいいほうじゃないし、
むしろコンタクトを付けなきゃ見えないくらいだけど、
入り口にそこそこの身長で、
遠くからでもイケメンって分かる人物が立っているのは分かる。
部員の何人かも長瀬流夜だって騒ぎ始めていた。
どうやら本当に知る人は知る人らしい。
「おーーーい。
お前ら、練習は終わってないぞ。
もう一本1000m走ったら終わりだ。
残ってる力を出し尽くせよ」
コーチの言葉でみんながラインに並び始める。
でも私の心臓はバクバク言っていた。
だって、
1000m走るときに、
2回も先輩の目の前を通ることになるのだ。
自意識過剰かもしれない。
私に会いにきたわけじゃないかもしれない。
それでも先輩の目の前を走るなんて・・・
みんな先輩がいるから良いところを見せようと本気で走るに違いない。
でもここは中距離リーダーとして、
部の中での最高学年として負けられない。
いや、そんなの綺麗事だ
私だって先輩の前で恥はかけれない
「位置について、よーい」
ピーーーーーー
一斉に走り出した
むしろコンタクトを付けなきゃ見えないくらいだけど、
入り口にそこそこの身長で、
遠くからでもイケメンって分かる人物が立っているのは分かる。
部員の何人かも長瀬流夜だって騒ぎ始めていた。
どうやら本当に知る人は知る人らしい。
「おーーーい。
お前ら、練習は終わってないぞ。
もう一本1000m走ったら終わりだ。
残ってる力を出し尽くせよ」
コーチの言葉でみんながラインに並び始める。
でも私の心臓はバクバク言っていた。
だって、
1000m走るときに、
2回も先輩の目の前を通ることになるのだ。
自意識過剰かもしれない。
私に会いにきたわけじゃないかもしれない。
それでも先輩の目の前を走るなんて・・・
みんな先輩がいるから良いところを見せようと本気で走るに違いない。
でもここは中距離リーダーとして、
部の中での最高学年として負けられない。
いや、そんなの綺麗事だ
私だって先輩の前で恥はかけれない
「位置について、よーい」
ピーーーーーー
一斉に走り出した