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わざとじゃないの
第13章 現実逃避
「飛鳥は?」

直樹は失笑して言った

「アイツは厚かましいほど俺に付きまとってるよ」

私も笑いながら答えた

「だろうね」

「早希も、理央のこと凄く心配してる」


私はすっと笑いが消えたのが分かった。


「うん、知ってる。」

「練習来ないの?」

「行くよ。明日は・・・行くかも」

「かも?」

「断言は無理。でもこのまま辞めたりはしないから」

「うん。まぁサボり過ぎるとコーチが切れるぞ。俺との別れが原因で休んでるんだろうって思ってるみたいだけど、そろそろやべーぞ」


だろうな。

コーチにも適当に体調が優れないとしか言っていない


「でも、理央の服装を見た限り、走ってきたんだな」

「うん、1時間ジョギングした」

「よろしい」

「どうも」


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