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わざとじゃないの
第14章 現実
本当に牛丼を奢ってもらい、

その間はたわいのない話をした。


私は伝えられるだけのことを直樹に伝えたと思うし、あとは嫌だけど、ちょっと早希とのことが知りたい


いや、本当に知りたいのか?


目の前の直樹は美味しそうに牛丼を食べている。


まだ時刻的には夕方だから、

客もそんなに多くない



ここでく聞くか?



「ねー」


私は意を決して声をかける


「ん?」

直樹が口をいっぱいにして返事をする


「早希とは、どうなの?」


直樹は口の中のものを飲み込むと、

水を飲んでから答えた


「早希とは普通。

部活を休んでるお前を早希が心配してて、

さらに俺らが別れたから、俺たちの精神状態は大丈夫なのかとかの話してるよ」


「でも狙ってんでしょ?」

「まあね」

「脈ありそう?」


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