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第14章 現実

「あー・・・正直に言って、今はないだろうね。

アイツはお前と友達だし、友達の元彼とそんなすぐに付き合うとか考えてないでしょ。

俺も今すぐには付き合いたいと思わないし」


私はほっと胸をおろす。

やっぱりまだ直樹には誰とも付き合って欲しくないし、

早希にも今は直樹と付き合って欲しくない。


もう少し・・・時が過ぎてばいいかもしれないけど


「そっか」


私は牛丼の最後の一口をたらいあげた


「明日は部活来る？」

「うーん、そうだね。多分行くかな、確実にとは言えないけど」

「うん、来いよ。休んだら休んだだけ気まずくなるぜ？」

「だよねー。すでに足が重いもん」

直樹はちょっと笑って言った


「だろうな。でもさ、みんなが気になってんのは理央と長瀬ってヤツの関係だと思うぜ。

あの人有名な高校サッカー選手でしょ？

女子がキャーキャー言ってたよ」