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わざとじゃないの
第14章 現実
そのまさかだ。
20分後の今、息を切らした長瀬先輩は私の目の前にいる
どうやら全速力でチャリを漕いできたらしい
「あえてチャリですか」
「ああ・・・定期見当たらなくて。金払いたくないじゃん」
「なるほど」
私たちは無言でしばらくその場に立っていた。
駅からはどっと人が出てきて、
私たちの周りを避けるようにして歩いていく
「夕飯食べた?」
「うん」
また沈黙。
「ちょっと歩こうぜ」
「うん」
なんだろう
さっき直樹と会っていたからだろうか
あんまり緊張していない自分がいる
「ちょっと人の少ないとこ行こうぜ」
「うん」
20分後の今、息を切らした長瀬先輩は私の目の前にいる
どうやら全速力でチャリを漕いできたらしい
「あえてチャリですか」
「ああ・・・定期見当たらなくて。金払いたくないじゃん」
「なるほど」
私たちは無言でしばらくその場に立っていた。
駅からはどっと人が出てきて、
私たちの周りを避けるようにして歩いていく
「夕飯食べた?」
「うん」
また沈黙。
「ちょっと歩こうぜ」
「うん」
なんだろう
さっき直樹と会っていたからだろうか
あんまり緊張していない自分がいる
「ちょっと人の少ないとこ行こうぜ」
「うん」