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わざとじゃないの
第6章 温泉
「・・・船越、ちょっと携帯貸して」


鳴り止んだ携帯を私の手から取り上げて、

長瀬・・・先輩は何かをし始めた。


「あ、携帯ロックかけてる・・・」

「大丈夫」


すると長瀬先輩のポケットから着信音が鳴り始めた


「俺の番号ね。本当はチャットが楽だけど、敢えて携帯の番号を交換。聞きたいことあったら電話して」


そう言ってさっきの爽やかな笑顔で私の携帯を差し出す長瀬先輩


「さっき掛けてきた人に掛け直してあげてね」


私の肩をそう言いながポンポンと叩き、

長瀬先輩は歩いて行ってしまった。




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