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大蛇
第17章 性の称揚 
ルロイは、ベッドに寝そべりながら天井のシミを眺めるともなく見ていた。

オルガのシャワーの音が、耳に心地よく聞こえる。

おれは、ここで何をしているのだろう。

そんな疑念が、彼の頭の中に浮かんでいた。

いや、そんなことを考えてどうする。

今はオルガのことだけを見ていればいいんだ!

ルロイはぎゅっと目をつぶって疑念を振り払った。

「…うしたの…?」

目を開けると、ルロイの目の前にオルガの白い顔があった。

彼女は心配そうに覗き込んでいる。

「いや、大丈夫だ、何でもない」

ルロイはオルガから目を逸らした。

「ねえ、これから私たち、ここでどうするの?」

ルロイはオルガの言葉にはっとした。

それは今、彼が一番気になっていて、

そして最も考えたくないことだった。

「そんなことは、後で考えればいい。

それよりも、今は君だけを感じていたい…!」

「また?!…ルロイ、とっても元気ね」

二人はまた、愛の行為の続きを始めた。

オルガの胸は不安でいっぱいだったが、

ルロイの圧倒的な情熱は彼女の不安を吹き飛ばしてくれた。

「ああっ、もう何も考えられない…」

その瞬間、二人は快楽を貪ることだけに熱中した。
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