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大蛇
第3章 睨まれた男
オルガもまた、眩しい朝日で夢から覚めた。
自分が大蛇になるなんて、おとぎ話じゃあるまいし、やっぱり夢だったんだ。
彼女はそう思い胸をなでおろしたが、何故か左腕がズキズキ痛んだ。
ふと見ると、オルガの左腕には刃物で切られた傷があった。
彼女はそれを見て青くなった。この傷はただ単に寝ている間に自分がつけたものに過ぎないのではと思い込みたかった。
だが、傷の痛みや夢の中の感触はあまりに明瞭で、彼女の中で一点の曇りもなかった。
昨夜、私は確かに蛇になって、ルロイの元へ行ったのだわ。
彼をものにしたいという私の情念が、私を蛇に変えたのね・・・・・オルガはそう思った。
超現実的なことが起こったというのに、至って冷静な自分が可笑しかった。
自分が大蛇になるなんて、おとぎ話じゃあるまいし、やっぱり夢だったんだ。
彼女はそう思い胸をなでおろしたが、何故か左腕がズキズキ痛んだ。
ふと見ると、オルガの左腕には刃物で切られた傷があった。
彼女はそれを見て青くなった。この傷はただ単に寝ている間に自分がつけたものに過ぎないのではと思い込みたかった。
だが、傷の痛みや夢の中の感触はあまりに明瞭で、彼女の中で一点の曇りもなかった。
昨夜、私は確かに蛇になって、ルロイの元へ行ったのだわ。
彼をものにしたいという私の情念が、私を蛇に変えたのね・・・・・オルガはそう思った。
超現実的なことが起こったというのに、至って冷静な自分が可笑しかった。