この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大蛇
第11章 拳の制裁
                     *

「どうしたんですの、こんな夜中に」

「オルガ、お前に話があるのだ」

その夜、ボーモン大佐はオルガの寝室にやってきた。

夫が部屋に来るときは、決まって良くないことが起こる。

オルガは身震いした。

もしかしたら・・・。

オルガがそう思った瞬間、大佐は口を開いた。

「お前は私に隠れ、ルロイ・ソガと会っているそうだな」

オルガの顔はさっと青ざめた。

まさに今、彼女が一番恐れていたことが起こってしまった!

「そんな、私は・・・」

「白を切っても無駄だ。証拠ならある」

そう言って、大佐はウィルをぐいとオルガの前に突き出した。

「今日の午後17時、奥さまは『森のホテル』へ行きましたね。

実は、私はずっと後をつけていたのです。

奥様が到着した数分後、ルロイ・ソガもホテルに入っていくのを目撃しました」

ウィルは感情を交えず、淡々と語った。

オルガは敗北を感じた。

もうお終いね、何もかも・・・。

「ルロイ・ソガをどうしますか?」

「お前の知ったことではない」

「殺すのですか?!それだけはやめて頂戴。私はどうなってもいいから・・・!」

「本当にどうなってもいいのか?」

そう言うと、大佐は縋り付くオルガの頬に思いきり平手打ちした。

鋭い音が響き、オルガは床に倒れ伏す。

彼女は顔を上げ、怒りに満ちた目で大佐を睨んだ。

「何だ、その眼は。何でもするとしおらしく言っていたじゃないか。

それに、悪いのはお前だ。お前は俺のものなんだよ。

愛だの恋だの抜かす青臭いガキに、おまえをくれてやる筋合いはない!」

大佐の右脚はオルガの尻を思い切り蹴り上げた。

オルガは体に力が抜け、動くことができなかった。

この痛みは大したことじゃない、私が苦しんでいるのは心の痛み・・・。

オルガは涙がこぼれそうになるが、必死でこらえた。

私は強い女よ、オルガ・・・。

「ちっ、もういい」

大佐は身振りで、ウィルにオルガを起こすよう指示した。

オルガを抱き上げたウィルは、彼女をベッドの上まで運んだ。

柔らかいベッドの感触に、オルガは救われた気持ちになる。

/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ