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甘く、深く、繋がって
第15章 守りたい
「おはようごっ、真純ちゃん!?」
偶然にも隣のエレベーターから田中さんが降りてきた。すぐに駆け寄って私を支えてくれる。
「大丈夫?」
「風邪、ですかね」
白々しい。
でも今しか知らない人には、本当に心配しているようにしか見えないに違いない。
「熱あるの?顔赤いよ?」
心配そうに覗き込まれて恥ずかしい。
「だっ大丈夫です」
「身体も熱いし」
田中さんの隣で黒田さんの口角が上がるのが見えた。
「大丈夫ですから」
「奥で休んでから仕事しよう?」
「えっ?」
「オレ、運びますよ」
「やっ」
「お願いします」
拒否しようとした言葉は私を案じる田中さんに封じられた。
黒田さんにヒョイと横向きに抱き上げられて、田中さんのパスで社内へ入る。そのまま東側の休憩スペースへ。
「おっ降ろして下さい!」
「河合さん軽いですね。ちゃんと食べてます?」
私の言葉を流して心配そうに聞いてくる。でも黒田さんは端から分からない様に指先で私を撫でる。その微かな刺激が誰かに気付かれることを恐れる私を熱くする。
「たっ食べてます」
声が、震えそう。
「もう少し太った方が良いですよ。抱きごこち良くなるし」
後半囁かれた言葉に顔が更に熱くなった。
偶然にも隣のエレベーターから田中さんが降りてきた。すぐに駆け寄って私を支えてくれる。
「大丈夫?」
「風邪、ですかね」
白々しい。
でも今しか知らない人には、本当に心配しているようにしか見えないに違いない。
「熱あるの?顔赤いよ?」
心配そうに覗き込まれて恥ずかしい。
「だっ大丈夫です」
「身体も熱いし」
田中さんの隣で黒田さんの口角が上がるのが見えた。
「大丈夫ですから」
「奥で休んでから仕事しよう?」
「えっ?」
「オレ、運びますよ」
「やっ」
「お願いします」
拒否しようとした言葉は私を案じる田中さんに封じられた。
黒田さんにヒョイと横向きに抱き上げられて、田中さんのパスで社内へ入る。そのまま東側の休憩スペースへ。
「おっ降ろして下さい!」
「河合さん軽いですね。ちゃんと食べてます?」
私の言葉を流して心配そうに聞いてくる。でも黒田さんは端から分からない様に指先で私を撫でる。その微かな刺激が誰かに気付かれることを恐れる私を熱くする。
「たっ食べてます」
声が、震えそう。
「もう少し太った方が良いですよ。抱きごこち良くなるし」
後半囁かれた言葉に顔が更に熱くなった。