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甘く、深く、繋がって
第15章 守りたい
視界の端で黒田さんが起き上がる。
「真純!」
ソファーを避け、走ろうとして腕を捕まれた。もう、周りの目を気にしてなんかいられない。
「イヤッ!」
思った以上に大きな声が出た。
出勤してきていた人達が一斉にこっちを向く。訝しげな視線。
「すいません」
黒田さんが私を引き寄せながら頭を下げた。
「触らないで下さい!」
「何言ってんの?」
振り払おうとして逆に食い込んできた指。指先が痺れ痛みに顔が歪む。
「イッたい」
ガタガタと音がして、近くにいた人が走って来てくれるのが見えた。
「お前何やってたんだよ!」
その人に触発された様に人が集まってくる。
「くっ!」
小さく舌打ちをして黒田さんが乱暴に私の腕を離した。
「ひゃっ」
その勢いにバランスが崩れ、膝から床に座り込む。
「大丈夫ですか?」
初めに声を掛けてくれた人が駆け寄ってくる。目の前に屈んで肩に手を掛けられて

やっ!

心配してくれている。分かっていても恐怖が勝る。
ビクンと身体が竦んだ。
「あ、悪い」
手を引いて頭を下げられた。そして私の横に立つ黒田さんを睨み上げる。
黒田さんは後ろから脇を抱え込まれていた。
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