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五十嵐さくらの憂鬱。
第11章 …11
「…そ、その、やっぱり、彼女にされると、それは嬉しいですか?」
「さくら!?」

突如話に乗り出したさくらに
樹が驚きの声を上げた。
夏月は楽しそうにニヤニヤ笑う。

「そりゃあ嬉しいさ!
さくらちゃんも、してあげてる?」

それに言葉を詰まらせて
知らず知らずのうちに否定してしまう。

「自信ないって、フェラが?」

夏月のどストレートな言葉にさくらは声を失った。

「ビンゴだな、その顔は。
樹、教えてくれないの?」
「夏月、そろそろやめないと本当に怒るぞ」

まあるい樹のオーラに棘が生え始める。
面白くなってきたと言わんばかりに
夏月はさらに突っ込んだ質問をした。

「そんなんじゃ、飽きられちゃうよ?
だって樹、すごい変態だもん」

どすん、という音がしたのが聞こえた。
さくらには。

“飽きられちゃうよ”は
完全にNGワードだった。

「どうすれば、飽きられないようにできますか?」

ぐ、と身を乗り出すさくらに
樹がやめとけと、と止めに入る。

「まんぞくしてもらいたいんです…。いつも私ばっかり満足してて、申し訳なくて…」

さくらの申し出に
夏月のニヤニヤが確信に変わった。

「方法は知ってるけどここじゃ言えないなぁ…」

夏月がにんまり笑う。
人懐っこく、可愛い笑顔。
樹とは、違う。

「教えてください」

さくらは無意識に近く、そう呟いていた。

「ちょ、さくら、やめろ。相手にするな」

樹の制止を邪魔するように
夏月がさくらを立たせて
裏口の方へと誘導しかける。

「さくらちゃん、俺が教えてあげるよ」
「夏月、やめろ」
「いいよね?」

夏月の笑顔にあまりにも邪気がなく
さくらはうんうん、とうなづいてしまう。
夏月がニヤニヤし、その目にいたずらではないやる気を燃えさせた。

「よし、じゃあここじゃ言えないから、移動!」

夏月はほどよく樹から離れると

「俺ので教えてあげるよ!」

と樹に確実に聞こえる声で言い
さくらを引っ張って駆け出し
みるみる走り去って見えなくなる。

「あ、おい……!」

樹はその場に残され
呆然としたあとに

「あの、バカ!」

と机を叩いて周囲を怖がらせた。
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