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五十嵐さくらの憂鬱。
第11章 …11
「あんのやろー、どこ隠れやがった」

怒り狂った樹は
その怒りを一生懸命隠そうとするのだが
うまくいかない。

樹の恐ろしい形相を見るなり
すれ違う人が道を開けて行った。

「くっそ、どこだ!」

壁を叩くと
ちょうどそこにあった掲示板が
めきっと凹む。

それを目撃してしまった
ひ弱そうな大学生は
見なきゃよかったと後悔する。

「考えろ。あいつなら、どこに連れ込むか」

樹は頭の中から地図と時間割を取り出し
この時間の空き教室を探し出した。

片っ端から空き教室の扉を開けて行く。
中でたむろっていた学生は
扉を壊しに来たかと思うほどの激しい登場と
元ヤンと恐れられた人間の放つ毒々しい怒りを見て
悲鳴を飲み込むか、凝視したまま固められるかのどちらかだ。

「あと、どこだ…」

樹は空き教室を思い出し

「あ」

廊下で声を出した。
今の時間使っていない部屋ばかりを探していたが
ふと、常に使っていない部屋を思い出す。

割と近くにAVルームがあった。
夏月が以前、
その部屋が薄暗くって
ひと気もなくて
女襲うのにちょうどいいと言っていたのを思い出した。

「そこか」

樹は走り出す。
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