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五十嵐さくらの憂鬱。
第2章 …2
さくらは動かないままベッドに横たわった。
そんな彼女の気持ちも知らず
光輝は自分のそれを
さくらの中に押し込んだ。

濡れきれていないさくらの中が
若干の痛みと
押し寄せる快楽に支配される。

光輝は容赦なくさくらの中にそれをうちつける。

「……ん、光輝…」

もっと、そこ。
そこじゃない。
痛い、痛いーーー。

「……さくら」

その声と共に、光輝の動きが止まる。
春先なのに部屋は2人の体温で暑く
光輝は額からうっすらと汗をかいていた。

光輝はふぅ、と息を吐くと
さくらから出て、そのままごろんと仰向けになる。

「さくら、乗って。疲れた」
「…え…」

早く乗れよと急かされれば
さくらは言うことを聞くしかない。
上に乗って、自分の中に光輝を入れる。

「もっと動いて」
「こ、こう?」

前後運動では満足しないのか
光輝は上下に動くように指示をする。

ーーー気持ち良くないーーー。

疲れて光輝に倒れこむと
あっさりと抜けてしまった。

「やっぱさくら、最近ゆるいんじゃない?」

打ち止めとなったえっち後の帰り際
光輝は玄関先でさくらにそう言い放った。

稲田樹に変なことをされてから
ずっとさくらの感情はくすぶっていた。

仕事が休みで家に居ると聞き、
午後の授業も早く終わる時間割だったので
光輝に無理を言って会ってもらっていた。

会いたいと、触れてもらいたいと思っていたのに
全てうまくいかなかった。

「そ、うかなぁ…」
「そうだよきっと。
帰って筋トレでもしなね」

笑顔で手を振られ
つられて手を振り返す。

「…は、バカだ、私……」

溢れてくる涙が止まらず、
さくらは玄関のドアを閉めた瞬間泣いた。

ーーーばかにしてるんだ、私のことーーー

そう思えば思うほど
苦しくて切ない。
あんな上からの物言いに言い返せない
自分の弱さが悔しい。
光輝にもっとちゃんと伝えなきゃいけないのに
それを伝えられない自分が嫌でしょうがない。

さくらは、薄暗い夜道を、早足にかけぬけながら
息を殺して泣いた。
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