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五十嵐さくらの憂鬱。
第13章 …13
結局、イかせてもらえず
樹の上で泣きそうな顔をした。

「しょうがないな…。
じゃあ、自分で動かしてイってごらん。
イく顔を見せて」
「そんなこと…」
「できないなら、今日はこれでおしまい」
「やだ…」

抜こうとする樹にしがみつく。

「じゃあ、動いて」

樹は両手を後ろについて
さくらが自らイくのを観戦する態勢になった。
樹の表情があまりにも妖艶で
さくらは腰をゆっくりと動かしはじめた。

刺激を待ち望んでいた中は
あっという間に快楽に囚われる。
さくらは何も考えられず
気持ちいいと感じるままに腰を前後に動かした。

「あっ、先輩…イっちゃう…」
「もう?」
「あ、だめです…」

数十回ほど腰を動かしただけで
あっという間にさくらは果てた。
樹の上でびくびくと腰をひくつかせ
声を出さないように口を塞いでいる。
樹は我慢できなくなって
さくらの腰を持つと
前後に動かした。

「あっ、ぅ…や、やだ、ぁう…!」

イったばかりでまだ充血している中は
その刺激に耐えられずまたもや苦しく樹を締め付けてくる。
さくらが樹にしがみつき
より動かしやすくなった瞬間に
樹は自分の腰も動かす。

さくらの喘ぐ声が耳元で聞こえて
樹をぞくりとさせた。

「ダメ…先輩…樹せんぱ…イっちゃう…」

弱々しく訴えた後すぐ
さくらは腰を痙攣させた。

「ダメだ、さくら。
まだ、満足できない」

樹は、ぐったりして、自分の体重でさらに深く繋がっているさくらの身体を持つと
またもや激しく動かした。

「やだ、だめぇぇぇえ…」

さくらの痙攣は止まらず
またもやびくびくとしながら
樹にしがみついた。

おそらく、もう立てないだろうと樹は判断し
さくらをマットに寝かせて
マットの色が変わるくらいに
愛液を吹かせて染みを広げた。

そのさくらに挿入すると
ゴムの上からでもわかるほど
中は熱く盛り上がり、ねっとりと蜜であふれかえっていた。
腰を持ち上げるようにして
腰を打ちつければ
程なくしてさくらは可愛く鳴きながらイってしまう。

「…イきすぎだ、さくら」

樹はさくらから抜くと
さくらをひっくりかえしてうつ伏せにさせた。
だらんとして動けない身体を持ち上げ
ヒップを突き出すような態勢にする。

「や…だめ、せんぱぃ…」

弱々しい制止をするさくらは愛おしい。
さらに欲情してしまう。
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