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五十嵐さくらの憂鬱。
第13章 …13
小春のトークは続く。

『夏月先輩に話しかけたら隣にいたんだけどさ』

樹は蕾をネチネチといたぶる。
さくらはたまりかねて樹の手首を掴むと
その手が胸に伸び
反対の手でまたもや蕾をいじりはじめる。
さくらの腰が浮くと
つかんで動かないようにされる。

ーーー先輩、やめてーーー

目で訴えるが
さくらが気持ちいいのに
普通にしようと頑張る姿がいいらしく
樹はやめない。

『めっっっっちゃ、かっこいいの!
夏月先輩の友達ってことは、
樹先輩の友達ってことよね!?
ねー、さくらお願い、情報ちょうだい?』
「え、どういう…っ」

樹が下からさくらを突き上げた。
さくらは出そうになった喘ぎ声を隠そうと
下唇を強く噛む。

『かっこよすぎて、ダメ。
どストライクかも…』
「はるちゃん…」

小春が非積極的なのは珍しい。

『話したいけど…でも…』

いつもはガンガン行くタイプの小春が
乙女全開だ。
さくらは驚き、樹の動きに完全に遅れをとった。
そのために、腰を持たれたまま
素早く前後に動かされ
思わず喘いだ。

『さくら? 大丈夫?』
「大丈夫…」

実際、全然大丈夫ではない。
樹は意地悪な顔をして
容赦無くさくらの中で暴れた。

『とにかく、すごいかっこよかったの!
さくら、お願い。あたし、彼のアドレスがほしい…』

小春の珍しすぎる申し出に驚く暇もなく
快楽が脳を支配しようとする。

『だからお願い、一役買って!』
「う、ん…わかった…」

電話越しに、小春が嬉しそうなのが伝わる。

『じゃあ、ゲットしたら教えてね!
というか、詳細は後で話すから!
とりあえず、よろしくね!』
「うん、また…っ後で連絡す、るね…」

小春はさくらの様子には気づかなかったようで
意気揚々と電話を切る。
それを見計らって
樹が挿入したままさくらを抱いて半身を起こした。

「あっ…ぅ、やだ、先輩ひど…っつ」
「彼氏との最中に、電話に出る方が悪い」
「だって、出ていいって…」

言い訳すんなよと、口を塞がれ
腰を前後に動かされれば
タイトになった挿入感と同時に
蕾がしっかりと擦れて
数回強く動かされただけで果てそうになった。

「ダメ。何回言ったらわかるの?
お仕置きなんだから、イかせてあげない」

樹の意地悪であまりにも妖艶な笑みにいざなわれ
あっという間に快楽の底へと戻される。
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