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五十嵐さくらの憂鬱。
第15章 …15
「どう、いう…」
「そのままの意味だよ。
樹がそれほどハマる女だからね、1度抱いてみたい。
でもそれじゃ、君にとって不公平だろ?」

だから、小春ちゃんとつきあってもいいよ。
修はコーヒーを飲みながら
恐ろしく淡々と話した。

「セックスの返事はいつでもいいよ。
その前に、校内でハレンチな行為をする時の連絡をマメにするように。
じゃないと、樹にも小春ちゃんにも言っちゃうからね」
「ちょ…ひどい!」

ひどくないよ、と修は整った顔立ちで首を傾げる。

「俺の興味をひいた、さくらちゃんが、悪い」

この世の中で、自分が全て正しいとでも言いたそうな瞳に射られ
さくらは言葉を失った。


それから3日経つ。
樹にはまだ、修との約束がばれていない。
さくらは樹に呼び出された事を
修にこっそりメールした。

修からの返信はない。
だが、空き教室に向かう途中、修と会った。

「…何してるんですか?」
「君の痴態を見学しに。
まだ、樹は来てないだろ?
隠れて見ててあげるよ」

やめて、とは言えなかった。
やめてと言ったら、
キスされたことを
修が樹にバラしてしまうかもしれない。
バイブを挿れられて校内にいることが
小春にばれてしまうかもしれない。

さくらはそんな恐ろしいこと、
考えたくもなかった。
修は中に入ると
カーテンの裏側に入り込んで姿を隠した。

「…っぅん…」
「さくら…かわいい」

しばらくして樹がくると、
さくらは腕を縛られて机の上で服をまくられたまま、
身動き取れずに恥ずかしい格好で樹に愛撫された。

開いた脚によってスカートはまくられ
ショーツもあらわに
白い太ももをまさぐられる。

ブラジャーをずらされて
敏感な乳首を執拗に舐められては吐息を漏らした。

「んっ…ぁっ…」
「こんなにびっしょりで…悪い子だな、さくらは」

何か言おうとすると
樹が口を塞ぐ。
甘い甘いキス。
とろけてしまいそうになる。

ふと、カーテンが揺れた気がして
意識が戻る。

ーーーそうだ、見られてるんだ、私ーーー

思い出して、急に恥ずかしさが襲いかかってくる。
そうとは知らず、樹はさらにさくらの敏感な首筋を舐めた。
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