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五十嵐さくらの憂鬱。
第17章 …17
「これはヤバイな。とんだインランだぜ」
「今までこんな吹いたやついたか?」

俺にもやらせろよ、と歌い終わった
別の男の指が、またもやさくらの秘部を攻め立てた。
立て続けの刺激に耐えられず
口内に男のそれを押し込まれながら
さくらはまたしても大量にしおを撒き散らした。

「我慢できねぇよ」

さくらの口で遊んでいた男が
さくらを引っ張って抱き起こした。

「今度お前口使えよ」

後ろでさくらを羽交い締めにしていた男が
今度はカチャカチャとベルトを外し
そのイチモツをあらわにした。
四つん這いにさせられれば、
すぐに男のそれが口の中に入ってくる。

後ろから尻を掴まれて、さくらは抵抗した。
さっき咥えさせられていた男が
準備バッチリのそれを、さくらの尻に叩きつける。
嫌がれば腰を持たれて
尻を嫌というほど叩かれた。

見なくても、赤く腫れ上がっているとわかる。
ヒリヒリとし始めた皮膚に
平手打ちがさらに飛んだ。

手の拘束は解かれ
その手で別の男のを握らされる。

さくらは限界だった。
このままもう、どうなってもいい。

男の先が
さくらの秘部に触れる。

「すごっ…超ヌルヌル…」

そのぬめりを楽しんで
いざ挿れようとした時。

ドアがおもむろにバタンと開いた。

「さくら!」

その聞き覚えのある声に
さくらはやっと涙が出た。

「せんぱ…っ…」
「お前ら全員動くな!」

樹の怒声に
男たちが慌ててズボンを履き始める。

息を切らした樹は
殺気だけでそれらを殴り飛ばしそうな勢いで
さくらに近寄るとすぐさま羽織っていたコートをかけた。

「大丈夫か?」

それにさくらはうなづく。
安堵で目からぼたぼたと涙が落ちてきた。

「お前ら、何したかわかってるのか!?」

樹の世界を壊せそうなほどの殺気と
怒声が響き渡る。
殴り飛ばしかけた樹を止めたのは
後から駆け付けてきた修だった。

「やめろって、樹!」

初めて聞いた修の大きな声に、さくらと、
後から入ってきた小春が驚く。

「やめろって! 樹、落ち着け。まずは彼女を…!」

それに樹は素直に従い
抱きとめられてさくらは意識を失った。
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