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五十嵐さくらの憂鬱。
第4章 …4
光輝と会うまであと3日。
この約1週間、さくらは樹に
気持ちよくなるお勉強とやらを
ずっと受け続けていた。

主に放課後
時には朝の図書館で。
甘い口づけに、
耳と首を犯す舌。
指は意地悪に
太ももをいたぶる。

しかし樹はそれ以上してこない。

「いいのやら、悪いのやら…」

ため息を飲み込むと
背中を強く叩かれて
危うく口に含んだココアを吹き散らす所だった。

「死相がでてるよ!」
「はるちゃん…」
「最近夢うつつって感じね」

確かに、最近ぼうっとしてしまうことがある。
それもそうだ。
さくらの身体は樹に焦らされ
もう限界を迎えそうになっていた。

ーーー早く光輝と会いたい。
触れたい。触れてもらいたいーーー

悶々とした気持ちが渦巻き
欲求不満の肢体が苦しい。

髪の毛をざっくりと持ち上げて、パラパラと上から落とされる。
さくらの身体がびくりと反応した。

「そーだぞ、さくら。どうしたんだよ!」

どでかい声に振り向けば、
やたら背の高いツーブロックの青年が
口を尖らせていた。

「あれ、翔平!!」
「おっつー! ひさしぶりぃ!」

この3人が揃うのは久しぶりだ。
1年の時から仲が良く
よく一緒にテスト勉強をしていた。
科が違うため、翔平の顔を見るのが久々だった。

「小春から聞いてたけど、
マジで死相!
さくら、老けちゃうよ?」
「お、乙女に向かって老けるなんて
酷い! セクハラで訴える!」

バシバシ翔平を叩くと、
彼は気持ちよく笑った。

「だめだよ、翔平。
さくらは乙女も乙女、超絶乙女なんだから。
明々後日やっと会える光輝くんのことで
頭がいっぱいなんだよ」

翔平がさくらをきょとんとした目でみつめる。

「あれ? まだつきあってたの?」

それにさくらは言葉を詰まらせた。

「だって、うまくいってないって小春から聞いたから…。理由も理由だし、別れちゃえば?」
「は、は、はるちゃん、どこまで翔平にしゃべったの!?」

さくらは顔が真っ赤になった。
それに小春はふふーんと意地悪っぽく口の端を持ち上げて

「全部、だけど?」

と言い放つ。
さくらの乙女の部分がガラガラと崩れ去った。

「いいじゃん、翔平だし。
むしろ、男だから、男の気持ちわかるだろうから
アドバイスもらえば?」

さくらはそんな2人を見て
さらにため息を吐くしかできなかった。
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