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五十嵐さくらの憂鬱。
第4章 …4
『どうした?』

光輝が電話越しに心配しているのがわかる。

「なんでもないよ……っ」

樹は楽しむように耳をかじり
あまつさえ、さくらの弱い首筋を容赦無く舌で攻めた。

『誰かいるのか?』
「いないよ……んぅ…」

樹がさくらの胸を優しく撫でた。
イヤリングを無くしたとき以外で
樹がさくらの胸を揉むことはなかった。

ーーーなんで、いま…!ーーー

敏感な頂きには触れず
その周りを、指先でくるくるとゆっくり動かす。
その間にも、唇で首筋に吸いつくようにしては舐め
さくらを許しはしない。

「ん……っ」

思わず出てしまった声に驚き
さくらは慌てて咳き込む。
樹が強く胸を掴んだ。

『さくら、泣いてる?』

光輝の勘違いに便乗して
さくらはうん、とつぶやく。

「ごめんね…光輝…」

首元の服を引っ張られ
露出した鎖骨の付け根に樹は舌を這わせた。

「ご、ごめん……ね…」
『もういいよ。俺も悪かった』

“次の予定をたてなきゃ”

鎖骨から首筋を辿って這い上がってきた樹が
耳を舐めながら指示した。

「つぎ、いつ会える…?」
『また、火曜日に』
「うん……っ…」

樹の悪魔の親指が
さくらの太ももの付け根を強く押し
指の腹でグリグリとこねた。

声が出そうになるのを堪えることで
すでにさくらはいっぱいだった。

『じゃあな』

うん、と返事をした瞬間
つっけんどんに光輝は電話を切った。

「あ…っつぅ…やだ、なんで、こんな…」

受話器からは
つーつーという音しか聞こえない。
光輝に許されたことよりも
目の前の樹のことで頭がいっぱいになった。

「なんで?
バカな質問しないでよ。
いじめるのが楽しいからに決まってるでしょ?」
「なっ……」

ーーーひどい!ーーー

「もっと感じさせてあげるよ。
そのうち俺のことしか考えられなくなるくらいにね」

凍りつくさくらを楽しそうに見つめ
樹は微笑む。
絶対にそんな風にはならないぞと心に決めておきたいところだが
今ひとつ完璧な自信がもてなくて
憂鬱な気分に1人沈んだ。
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