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五十嵐さくらの憂鬱。
第5章 …5
自分の中が、ぎゅ、となる。
キリキリと上り詰めた痛みにも違い快感が
急激に解放される感覚ーーー。

「あ…っぅ…」

どくん、どくん。
自分の中が伸縮を繰り返し
キツイ快楽を発散させている。

それにともなって
下半身が自分の意思を無視して
びくびくと小刻みに痙攣した。

自分の口からは
途切れた吐息が漏れる。

「イっちゃったね…」

顎を持たれて樹の意地悪そうな瞳とばっちり目が合う。

「さくら。イっちゃったね?」
「いゃ…」

さくらの目の前に
樹の指が出される。

「いや、やだ…」
「ちゃんと見て。ほら、これ、ぜんぶさくらのだ」

透明な液体がついた中指と親指を合わせて離す。
ねっとりとしたそれが糸を引くのを
さくらは間近で確認させられる。

その指を樹が口に含む。

「……だめっ!」
「何が?」

樹の舌がいやらしい動きで
さくらの愛液のついた指を舐めとった。

「だめ、きたない!」
「きたなくない」
「やだ、や…やめてください」
「さくらが彼氏以外の男に感じてる証だよ」

綺麗になめとると
樹はさくらを縛り付けていた布をほどいた。

やっと自由になった両手で
あらわになった胸を隠す。

その一瞬の隙を見て
樹はさくらの下着をむしりとった。

「あ、ちょ、やめてください!」

樹は笑いながら
さくらのショーツをかかげる。
椅子から立ち上がろうとして
さくらは樹の視線に気づいて
真っ赤になりながらめくれたスカートを直した。

「か、返してください」
「やだね」

樹は胸を隠しながら慌てるさくらに近づき
もう1度椅子に座らせる。

「こんなびしょ濡れの下着つけて帰ったら風邪引くだろ?
俺が持ってかえってあげるよ」
「風邪ひきません、大丈夫です!
自分で持って帰ります!」
「だめだ。下着濡らしちゃったの俺のせいだもん。
責任とらせてよ」

樹はショーツをたたむと
ジーンズのポケットにしまってしまった。
そして素早くさくらにキスをすると
下着のつけて居ないさくらの割れ目に
またもや指を這わせる。

唇を放すと
満足そうな樹の顔が見えた。

「こんなぐしょぐしょになっているのに
下着をつけないまま帰ってごらん?」
「…いや。それだけは無理です」
「それだけは無理なの?
じゃあこのショーツにさくらの名前書いて
掲示板に飾っておこうか?」
「や!なんでそんなこと…」
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