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五十嵐さくらの憂鬱。
第5章 …5
「選べよ。
下着つけないまま帰るか
このまま洗濯もせずに掲示板に飾るか…」

ーーー度を超えているーーー

しかし、樹は本気のようだ。
口元は笑っているが
目は笑っていない。

「……帰ります」
「だよね。送っていくよ、さくら」

甘く棘のある口づけに
やはり抵抗できないままさくらは溺れた。

ーーーあー…これはちょっと…ーーー

外に出ると、ほんのりと肌寒い5月の風が感じられる。
イった身体の芯は今だにほてり
甘い疼きが身体を支配していた。

「……やっぱり、無理です」
「我慢しろ」

スカートに手を添えて
めくれるわけもないのにさくらは必死に抑えた。

「やだ、先輩…」

スタスタと歩き出す樹に置いていかれないように
さくらは早足で追うが
スカートが気になって仕方が無い。

ーーー気持ち悪いーーー

すうすうと風が下から入り込む感じが
なんとも言えなくて
さくらは下唇を噛む。

ご機嫌なのか
樹は足取りも軽くスタスタ歩く。
手は、パーカーのポケットの中だ。
後ろから頑張れば
ジーンズのポケットにしまわれたショーツを取り返せる気がした。

恐る恐る後ろから近づき
ジーンズのポケットに手を伸ばしたが

「なに、やってるの?」

その手首をがっちり掴まれた。

「あ、の…」

言い訳をしようとしたが
掴む力が強くなり
少しひねられると
あっという間に樹に引っ張られて
空き教室に連れ込まれた。

「手グセ悪いな」
「ご、ごめんなさい…」

壁に押し付けられ
上から非難の冷たい視線が降り注ぐ。
怖くて動けないでいると
両脚の間に樹の足が割り込んできて
あっけなくスカートをめくられる。

「あ、いや!」

スカートを直そうとすると
拳がさくらの顔の横の壁にヒットし
鈍い音が暗い教室に響く。

「ごめんなさい…」

さくらは抵抗する気を失った。
張り詰める空気に
ピリピリした樹は恐ろしいなんてものではない。

「ごめんなさい…」
「さくら、お前が俺のなんだか分かってる?」

それにさくらは返答ができない。

「俺のオモチャだって言ったよな?
オモチャは主人に逆らう権利、持ってないってわかるよな?」

さくらは目をそらしながら
こくりとうなづいた。
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