パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 …7

途端にさくらの腰が跳ねる。
熱い吐息を漏らすことを樹は許さず
さらに深くへと指をさくらの中へ挿れた。

「ん…ふ、あっ……ン」

蜜は溢れ出てはとまらない。
指先を少し曲げてさくらを探る。
柔らかく、熱い。
濡れたそこは樹の指に吸い付き
ぎゅっと締め付けてくる。

奥に指先が当たると
さくらがシーツを握りしめた。

「ここ。気持ちいい？」

優しく刺激をすると
さくらは悲鳴に近い声で鳴いた。
腰が浮き、声を出ないようにしようと
指を咥える。

その仕草に、
樹は欲情を抑えきれなくなりそうになった。

「さくら。そんな目で見るな…」

愛おしさについ熱い口づけで結ばれようとする。
指先はなおもさくらの中を熱くした。

「や…っあ、先輩…ゃ…」
「嫌なら抵抗しろ」

溢れかえる口づけの嵐と
繊細な中への刺激に
さくらは思考を放棄した。

ーーーも、だめ、ーーー

「ぁぁあっ…っぅン…ゃぁ…あっ…！」

気づけば腰を自ら動かし
樹の指をもっと欲しがっていた。

「さくら…もう、俺だけのものになれ…
彼氏は変わってくれない…。
お前を傷つけられるのは…見ていられない…」

樹は独白をさくらに注いだ。

「俺だけで充分だ。
なんでこんなことするやつがいいんだ…！」
「せんぱ…苦しっ…ぁあっ…」

樹は指を動かした。
さくらが悲鳴を噛み殺し
クチュクチュという水音が
部屋中にこだまするかのように響く。

「いやぁ…せんぱぃ…や、だ、でちゃ…」

樹の指先にさくらが絡みつき
やめて、というか細い声を水音がかき消した。

「やっ…イっちゃ…ぁ…」
「イけよ、さくら。中でイかせてやる」

忘れられなくさせてやる。
俺以外考えられなくさせてやる。
離れられなくなるように。
彼氏と別れられるように。

「や、いやっぁ、あ…あ。……」

声にならない声を出して
さくらはイった。
樹の指はまだ中に入っていて
脈打つさくらの余韻を楽しんでいた。

「さくら。俺を選べよ…」

その問いかけに
激しくイったさくらの脳は麻痺して答えられない。

「彼氏じゃなくて、俺を…」

樹は目を閉じ眉間にシワを寄せた。
その切ない表情が愛おしくて
さくらは泣いた。