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五十嵐さくらの憂鬱。
第8章 …8
「先輩…あつぃ…ココア、お酒いれたでしょ…?」
「ばれた? 暑いなら脱ぎなよ」

いや、と心ばかりの抵抗をしたものの
シャツのボタンを外されて脱がされ
抱きしめられると同時に
下着のホックが外された。

「やだ…明るい…」
「わがままだな、さくらは」

樹は立ち上がると
間接照明を残して部屋の電気を消した。
カーテンを開けて夜空の月が室内を照らす。
ぐ、とパーカーを脱ぐと、
樹の鍛えて整った上半身が月明かりに見えた。

樹はさくらにキスをして
強く抱きしめた。
初めての樹の素肌の感覚に
さくらは心臓が止まるかと思うほどにときめいた。
着痩せするのか
素肌で感じる胸板は厚い。

「隠さないで…消毒してあげる」
樹はさくらの手を優しく頭上で固定すると
先ほど光輝に噛みつかれ
少し血の滲む頂きを
優しく唾液で包み込む。

「…っあ、ぅ…」

その痛さと優しさに思わず声が漏れる。

「痛いよね。ごめんな…俺が一緒に行ってればこんなことされずに済んだのに…」

樹は優しく口に含んで消毒する。
愛おしむように、割れ物を扱うかのように慎重に。
さらに、すでにかさぶたになった歯型と
青痣になった痕を丹念に消毒していく。

「さくら、縛っていい?」
「え…?」

樹の申し出に、さくらは先ほどの記憶が蘇って眉根を寄せた。

「あいつにされたこと、上書きしたい。
嫌な思い出じゃなくて
俺との思い出に変えたい」

光輝との恐怖を
樹との快楽に。
快楽が強ければ強いほど
恐怖など吹き飛ぶ。

「して…下さい…先輩になら、安心して任せられる…」

嬉しい、と樹は口づけをすると
立ち上がって奥のクローゼットから
2本、マフラーを取ってきた。

「痛かったら言って。
怖かったらやめる。さくらを怖がらせたり、
屈服させるためにやるんじゃないから」

さくらはうなづいた。

「痛い…?」
「平気です」

光輝と違い、樹は慣れているのか
優しく、しかし、簡単には解けないようにさくらの手首を固定した。
ショーツを脱がせて脚を曲げて縛り付ける。
恐怖よりも、樹にそれをされ
これから訪れるであろう快楽に
さくらの心臓は先ほどから鳴り止まない。

「……こんな濡れて…これから俺にされること想像したの?」

全ての固定が終わり、
割れ目に指を這わせた樹は
この世のものとは思えないほど妖艶な顔で笑った。
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