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五十嵐さくらの憂鬱。
第8章 …8
ーーーどうしようーーー

温かなココアを飲んだからだろうか。
ほっとしたさくらは倦怠感と
身体の温まりに頭がぽうっとした。

ーーーどうしよう、こんなーーー

そのさくらをベッドにいざない
樹は降り注ぐようにキスの雨をふらせた。

ーーーこんな、幸せなことってーーー

あるのだろうか。

「さくら。やっと…俺のものだ…」

今思えば
いつだってさくらは樹のものだった。
いつの間にか心まで奪われていた。
それは、樹も同じ。
興味本位で近づいたくせに
溺れさせるつもりが
いつの間にか獲物に溺れていた。

「あっ…」

樹と光輝に吸われた首すじは
青痣になっている。
樹はそこに優しく舌を這わせ
さらに耳のつけ根にキスをしては
首すじを丹念に樹色に染め上げる。

樹はさくらのイヤリングを耳から外すと
脇の机に置いた。

「もう、いらないだろ?」

耳元で囁き、さくらは小さくうなづく。
その耳たぶに吸いついて
舌先で転がしては耳も犯す。

思えば、この耳に最初に恋をした。
穴の空いていない耳たぶ。
今時珍しい。
柔らかで産毛の清らかな耳たぶに
キスをして思い切り吸い付きたい欲求に襲われたのは
恐らくさくらを美術室で後ろから襲った時だ。
あの時は鍵までもとの位置に戻して
中から鍵をかけるという
小細工までしたな、と樹は思い出した。

その時から、樹はさくらに心を奪われた。

「あ…やだ、くすぐった…」
「我慢しろ」

丹念に耳を犯し
その度にくすぐったさと気持ちよさでさくらは身をよじっては小さく鳴く。

キスをされるととろけるような顔。
弱いのにもっと刺激を求めて突き出してくる首すじ。
意地悪されて
反抗したいのにできずにしなる肢体。
火照って暑くなると
ほんのりとピンク色になる素肌。
他の女も同じなのに
さくらだけは樹の感情に刺さった。

気がない素振りを見せる方が難しく
いつも、樹の方があの手この手でさくらを縛り付けていた。

「さくら。かわいいー。好きだよ…」

俺だけの女になれ。
そう願いを込めながら
樹はさらにさくらを舌で犯した。
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