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片想いの行方
第5章 デート?
「ちょっと来い」
突然、ヒメがあたしの腕をガシッと掴んだ。
そのまま街の中へ進んでいく。
「ちょ、ちょっと痛いって!」
すごい勢いで引っ張られるから、その背中に向かって言ったけどヒメは止まらない。
そのままメイン通りの大きなショーウィンドウの前に来ると、あたしをガラス面に向かって立たせた。
「いたた……なんなのよもう!」
意味が解らず前を見ると……
ガラスに映った自分の姿が目に飛び込んでくる。
……え?
あたし……
「………ダサッ!!」
思わずガラス面にバンッと両手をついて、あたしは叫んだ。
……ふわふわにしようとして、明らかに失敗したボサボサの髪。
グレイのトレーナーの真ん中で、ウサギのキャラクターが無意味に目立っている。
あれ?あたしミュール履いてきたつもりが
これって……ビーサン……?
「髪、なんでそんな爆発してんの」
後ろから、無表情のヒメが口を開く。
「……ふわっとした巻き髪にしたくて」
「そのトレーナーは?」
「……迷いに迷って、なんか最終的にこのウサギが可愛くて……」
って違ーーーーう!
こんなはずじゃなかった!
もっと他の服もあったもん!
だけど色々悩んでるうちに、だんだん分からなくなってきちゃって
無意識のうちにこんな格好に……
………それにしても、この姿は酷過ぎ……
突然、ヒメがあたしの腕をガシッと掴んだ。
そのまま街の中へ進んでいく。
「ちょ、ちょっと痛いって!」
すごい勢いで引っ張られるから、その背中に向かって言ったけどヒメは止まらない。
そのままメイン通りの大きなショーウィンドウの前に来ると、あたしをガラス面に向かって立たせた。
「いたた……なんなのよもう!」
意味が解らず前を見ると……
ガラスに映った自分の姿が目に飛び込んでくる。
……え?
あたし……
「………ダサッ!!」
思わずガラス面にバンッと両手をついて、あたしは叫んだ。
……ふわふわにしようとして、明らかに失敗したボサボサの髪。
グレイのトレーナーの真ん中で、ウサギのキャラクターが無意味に目立っている。
あれ?あたしミュール履いてきたつもりが
これって……ビーサン……?
「髪、なんでそんな爆発してんの」
後ろから、無表情のヒメが口を開く。
「……ふわっとした巻き髪にしたくて」
「そのトレーナーは?」
「……迷いに迷って、なんか最終的にこのウサギが可愛くて……」
って違ーーーーう!
こんなはずじゃなかった!
もっと他の服もあったもん!
だけど色々悩んでるうちに、だんだん分からなくなってきちゃって
無意識のうちにこんな格好に……
………それにしても、この姿は酷過ぎ……