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夏休みのしゅくだい
第1章 夏休みもあと一日
「りゅうせい、りゅうせい!」


朝八時、流清は外から聞こえる幼馴染のなみの声で起こされた。



何だよ、せっかく夏休み最後の日なのに・・・。



流清は少しむっとしながら、窓を開けた。



「ごめん、寝てた?」




なみは庭のベンチから立ち上がり、



彼の元へ駆け寄りながら言った。



「そりゃそうだろう。


 どうした、こんな早くに。まだ今日まで夏休みだろう」



「りゅうせい、一生のお願い!」



なみは両手を顔の前に合わせた。



「夏休みの宿題、手伝って!」



なみは苦笑いしながらお願いした。



「数学だけすっかり忘れてたの!引出の奥に入れたまま!



 私一人じゃとても間に合いそうもないよ~」



まったく、こいつは昔から少し抜けているところがあるな。



流清はため息をついた。




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