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夏休みのしゅくだい
第3章 夏休みの終わりに
「あら、なみちゃんいらっしゃい」



「こんばんは、園田さん」



二人は馴染みのカフェレストランにやってきた。



少し前までは二人でよく通っていたのだが、



流清はここのところ足が遠のいていた。



「あらあら、珍しいわね。



なみちゃんが珍しく素敵なイケメンを連れてると思ったら、流清君だわ」

 

なみと流清のしっかり握り合った手を見て、園田はにっこり笑った。



「・・・・・あら?!まあ、お二人はいつの間にそういうことになったのね」



「はい。これは私の彼氏の流清です」



なみの紹介に、流清は面映ゆくなる。



夏休みも今日で終わったな・・・。



来年は受験もあって先のことはよく分からないけれど、



今はとにかく、この小さな手が何よりも大切なんだ―――。



流清は新しく芽生えた強い感情を、



心の中でしっかりと受け止めていた。
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