パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 月への道を

りえはその夜も眠れなかった。
タクヤはまた行き先も帰宅時間も言わずに出掛けていった。

りえは、タクヤの居場所を聞けなかった。
電話をすることも、メールをすることもしなかった。

タクヤが帰宅しても怖くて何も聞けなかった。

タクヤが帰宅し、眠そうだったが、
機嫌が良く、仕事も捗っていたようだった。


タクヤ宛に包みが届き
タクヤはそれを持ってお洒落をして嬉しそうに出掛けた。

りえは、寂しく思ったが
自業自得だと思い、堪えていた。

子供達は新井がよく面倒を見てくれ
タクヤが家にいる時はタクヤがたくさん遊んでくれ
りえは夜眠る前に、二人のランドセルの中身をチェックし、子供達と1日の学校での出来事を聞きながら
二人を寝かしつけていた。

翌日にはユウイチの49日法要を控えていた。
りえは子供達を寝かしつけ、どうせ自分は眠れないので、
仕事をしに、事務所に行った。

タクヤは出掛けていなかったので
りえは一人で仕事を始めた。

仕事をしていて、気分が悪くなった。
横になろうと椅子から立ち上がると
めまいがし、そのまま気を失ってしまった。


新井は眠る前に事務所の電気に気づき
お茶を持ってきた。

りえが倒れているのに気付いた。

医師を呼び、タクヤに連絡を入れた。