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第5章 月への道を

朝食後、りえはタクヤと話しをした。

前妻とは何も無く
前妻の仕事の関係で夜預かっていただけだった事。
前妻の赤ちゃんは籍を入れていない相手との事で
出産の際にタクヤしか頼れなかったのだ。

タクヤはりえにちゃんと話しをせずにいた事を謝った。

りえは、首を振り自分の事も謝った。

赤ん坊はユウイチの子供かタクヤの子供かは分からない。
ユウイチが亡くなる前に抱き合った事も正直に言った。

タクヤはりえがユウイチも愛していて
ユウイチも愛していたのも知っていた。

りえはタクヤも愛してくれていたのも知っていた。

タクヤとりえは泣きながら
抱き締め合い、言葉が足りなかった事をお互いに詫びていた。