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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
打ち合わせを終えたりえが、ツトムと事務室から出てきた。
タクヤはツトムに気付くと、挨拶をする為に玄関に出た。

ツトムはタクヤに気付くとと会釈をした。
タクヤはツトムの傍に行き会釈をした。

ツトムは直ぐにりえに視線を移し、
「では、明日またお会いするのを楽しみにしています。」
と言い、りえに握手を求めた。
りえが手を出すと、ツトムは両手でりえの手を包み
ジッとりえを見つめた。

りえは少し困惑しながら、
「明日までに気にいっていただけるものを考えます。」
と、ニッコリとし、ツトムから手を離した。

ツトムもりえに笑顔を見せ、そのままタクヤに笑顔で会釈をし、玄関から出た。

玄関のドアが閉められると、タクヤはりえを背後から抱き締めた。

「りえ…一緒にいたいよ…」
タクヤはりえの髪の匂いを嗅ぎながらりえに伝えた。

「りえを離したく無い。愛してるんだ、りえ。だから…一緒にいたんだ。」

タクヤは力を入れ、ギュッと抱き締めた。

りえはタクヤの腕の中で、この腕の中でずっと一緒にいられたら…と思った。


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