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第4章 決別

ホテルの庭で義父と歩いていると
あの女性が来て、ユウイチを呼んだ。

大きなお腹を持ちながらやってきた。

ユウイチは手をあげて合図を送った。

りえはまたもや奈落に突き落とされ
ユウイチがあの女性と話しているうちに部屋に戻った。


辛い気持ちが溢れ
もう、家に帰ろうかと思っていると
部屋をノックする音がした。

「女将でございます。ご挨拶に参りました。」

急用が出来て帰らなければならなくなったと言おう…

そう思い返事をすると
あの女性だった。

「本日はありがとうございます…」

一通りの女将の挨拶をすると

「ユウイチさんに、設計して貰っているの」

このホテルの設計を頼みに行ったり、打ち合わせをしたりしてあの家に行っているうちに
ユウイチを好きになり、誘惑したけどダメで
このホテルに来たアメリカ人を世話しているうちに
惹かれ合い結婚したんだそうだ。

りえは一気に力が抜けた。