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Moon road〜月への道
第4章 決別
夕食をユウイチと一緒にどうかと、女将が言った。

りえは頷き承知した。


暫くすると、ユウイチが部屋に来た。

ユウイチはりえを真っ直ぐ見て抱き締めた。

「りえ、会いたかったよ」

りえは抱き締められて
嬉しくて泣いてしまった。

「お義父さん、お義父さん…」

「顔を…顔を見せて、りえ」

自分の胸からりえの顔を離し
りえの顔を覗きこんだ。

ユウイチの指でりえの涙を拭いながら
「相変わらず綺麗で可愛い俺のりえだ」

そう言い、りえの唇を指でなぞり
自分の唇をりえの唇に重ねた。

まだ辺りは明るかったが
海から月の頭が少し出てきていた。

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