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第9章 協力
「よかった」

リョウは、にっこり笑っている。さっきまでスネていたのが一気に機嫌よくなった。

「豆も、お店のを分けてもらってるんだ」

「うん。いい匂い。お店で飲むと小さめのカップだけど、これだけあったら嬉しい」

大きなマグカップに並々ついである。

「お店の、足りない?」

「スイーツとかあるからかな、もうちょっと欲しいって毎回思う」

「そうなんだ。そういう意見嬉しいな。他に何かある?ピザは??」

より一層笑顔になってリョウが聞いてくる。
お店がすごく好きなことが伝わってきて、稜も嬉しくなる。

「ランチって、ピザかパスタか選ぶでしょ?でも、私達の場合かもしれないけど、パスタとピザって、シェアして色々食べたいのよね」

「そういうお客さん、多いね」

「でしょ。だから、ピザは人数で割り切れる数だと嬉しいの」

薄めだが大きなピザは、1人分とはいえ、いつも8等分で出される。
有希子と千夏と稜の3人で行った時に、いつも困っていた。

「なるほど。よく3人で来るもんね。6等分?ひと切れが大きくなるな」

「大きいのは、自分達でナイフで切るよ。でね、できればなんだけど、その6切れに均等に具が乗ってたらなーって」

「具?」

「そう。例えば、マルガリータあるじゃない?あれ、バジルが一枚ずつ4枚とか乗ってるでしょ。あれが、ちぎってあっていいから、6切れに乗ってて欲しいの」

「モッツァレラも?」

「うーん。チーズ系はまたがってても切れるけど、バジルとかは切れないじゃない。あそこから自分たちで取ってちぎって、また戻すとなんか汚い気がして。かといって、バジルが無いピースに当たるとなんか悲しいし」

「なるほど。めちゃくちゃ参考になるよ。サスガ常連さんだね」

「ほんと?」

「うん。他にもある?」

他には、ピザはそのぐらいだし、パスタは...。

ぐぅううう〜。

稜のお腹が抜群のタイミングで鳴った。

超恥ずかしい!!
また吹き出して笑われる。

稜がそう思ってると、リョウは少し微笑んだものの、吹き出しはしなかった。

「高崎サン、ご飯まだなんですね?」

時計は8時を回っている。

「...ごめんなさい。帰るね」

「こっちこそ、引き止めてすいません。よかったら、俺が作ったトマトソース持って帰ります?」

「トマトソース?」
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