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第73章 正式に同棲開始

悶えた稜の体が激しい動きに崩れそうになるのを、羚汰が引き寄せる。

抱き寄せて羚汰が背中をシーツの上に預けると、そのまま突き上げ始めた。

最初から音が響くぐらい肌がぶつかって、稜の体が跳ね踊る。

「んぁううっ、んああっ、...は、げしいいっ」

羚汰の肩に必死に捕まり、喘ぐ声も抑えられない。
ずっと喘いでいるせいで口から唾液が零れているような気もするが、そんな事は大した事ではないと思われた。
稜のナカを突き上げる、固く熱いものに意識が集中している。
どんどん質量を増したそれが、稜のナカをこれでもかと擦りあげて、急速に追いやってゆく。

「イキたいんでしょ。イって？」

頭が抱えられ、耳元でそんな声がする。
羚汰の荒い息がそのまま耳元や首筋にかかって、稜の体にぞくぞくしたものが走る。

「...っくうっ！...っはぁあっ」

抱きしめられてはいたものの、その腕の中で大きく体を反らせて、稜が果てる。

自分1人がイっても意味は無い。
羚汰と一緒に迎えたかったのだ。

痙攣を繰り返す体を、少し悔しい気持ちでそのまま羚汰に預けていた。

顔が引き寄せられ、まだ短くくりかえす息ごと舌が吸われる。

「んっ...はっ...」

苦しいなかにも暖かい舌が気持ちよくてそちらに意識が移った途端、体がぐるりと反転する。

そのまま深く羚汰が体を沈めて、やっと落ち着いたと思った稜に衝撃が訪れる。

「んんっ、んふぅ、...ああっ、羚汰っ」

「ん、何？もっと？」

腕に稜の足を担ぐようにして、羚汰が腰をゆっくりと振り入れる。

その度に稜の体が大きく揺れて、音を立ててベッドが軋む。

「ああっ、もうっ、...んぁあっ」

緩急をつけて掘り下げるような動きに、稜の体が震えてくる。

「くっ、やべ...。イキそ」

苦しそうにそう呟いたのが聞こえて、稜は手を伸ばす。

「...来てえっ、ああっ。い...っしょにいっ」

羚汰がついていた腕を稜の体に巻き付ける。

吐息をかけるように羚汰のキスが、首筋を這う。

その頭を抱えるようにして、深く奥に当たる動きに抗う。

「...稜」

名前を呼ばれたと思った次の瞬間、舌が絡まったのがわかった。
荒々しく交わされる舌で、音を立てて掻き乱される。

涙で前が良く見えなくて意識も飛びそうなのに、見つめられる羚汰の瞳が色っぽくて、目が離せない。