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NEXT 【完結】
第74章 出発前
羚汰も我慢出来なくなってきたのか、いつの間にかお腹のあたりのキャミを持ち上げ手を進めている。

その手に自分の手で静止をかけたつもりが、指が絡まって進み余計に悶える。

「...裸にエプロン、すげー似合ってたよね」

「んっ...ぁんっ...」

「エロ過ぎ。ほら、もうすぐ挿れるよ...」

息があがり色を孕んだ羚汰の声が耳元にし、同時に肌を進める指先の動きに、敏感になった体が反応してしまう。

目の前の画面の中では、下半身の衣服を脱ぎ捨てた羚汰が、そのそそり立つものを稜の後ろからゆっくりと沈めている。

そのモノの生々しさと、動き出した羚汰の腰つきに目が離せない。

ゆっくりと滑らかに、時に緩急をつけて動くその腰が、すごくエロティックだ。

稜の秘部から、羚汰のそれが大きく出し入れされるのが見える。
台所の照明の光に照らされてぬらぬらと光っては、音を立てて消えてゆく。

稜の体の中に沈む度に、稜の声が響いてその体が反り返るように跳ねる。

次第に動きが激しくなり、喘ぐ声も連なって起き上がってきた稜の体を抱きしめ、体がぶつかる音がするほど羚汰が打ち付けている。

同時に嬌声となった自分の声がパソコンからどんどん流れてきて、こんな変な声を出しているのかと思うと、恥ずかしさでいっぱいになる。

「やだ...私、変な声っ...」

「変じゃないよ」

体を這っていた指がいつの間にか胸をゆるゆると揉み、その先に到達する。

「あっ、やあっ...」

「すげーエロくて、俺は好き」

画面の中で果てた稜の体が、力を失って崩れ落ちる。

その体を抱きしめて、羚汰が台所の床に二人の体を横たえ、撮っていたスマホの位置を変えている。


「ね...。もういいでしょ」

充分過ぎるほど見たと思う。

さっきから、羚汰が画面の中に釘付けなのか、焦れったい動きを繰り返していて。
稜としては、もうあちらの部屋に行きたい気持ちが高まっている。

「んー、もうちょっと。こっからがイイとこなんだけどー」

仰向けになった羚汰の上で、エプロンを着けたままの稜の体が上下している。

羚汰が手に持ってその稜を見上げた画角で、動きに合わせて画面が揺れている。

恐らくスマホを持たない手が画面の中で伸びて、エプロンの横から稜の胸を露にする。

胸を晒され羚汰を見た稜が、そのスマホの位置に気づいたようだ。
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