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第74章 出発前

画面の中では、羚汰が主導権を握り腰を下から突き上げるように動かしている。
稜が悲鳴に近い声を上げて果てているようだ。
映像が激しく揺れて、もう二人の姿は画面から外れてしまい、声と音だけがやたらとしている。

そんな画面になったとは知らないぐらい、2人は今はもう互いのことしか見えていない。
稜は体をなんとか捻って羚汰の首に手を回し、その舌を出して、羚汰のそれと絡ませ合う。

「...っ、はぁんっ、ね...あっち、い...こぉっ？」

「あっち、って、何？」

ふふっと羚汰が笑って、手をショーツの中に忍ばせる。

ショートパンツの上からでは比にならないそのぬめりを帯びた動きに、稜の体が悶える。

「あっ、やあっ、ああっんっ」

「ふっ、やっぱスゴイんだけど。どうしたのかな、これ」

稜にもそこが大洪水といっていい程濡れているのがよくわかっている。
羚汰の指がワレメを弄って、ナカからまだまだ零れてゆく。

「自分のヤってるとこ見るの、そんなに興奮する？？」

意地の悪い質問を、嬉しそうに耳を食みながら繰り返す。

稜は、恥ずかしさと悔しさで、さっきから当たる羚汰のそこに手を伸ばしてハーフパンツの上から少し強く擦るように触る。

「くっ、ちょ、稜！」

「りょっ...た、だって！」

そう言って涙目で睨むと、唇を噛むように羚汰が近づいた。
そうしながら、手が動かないように抱きしめられる。

羚汰の息遣いから、それまでしていた余裕が消え去ったのがわかる。

「はっ、マジでヤバイ...」

「...ね、向こうで、続き...しよ？」

そう言った途端、ぐるりと視界が回転して、ソファの上に仰向けにされる。

「きゃっ！」

と、ほぼ同時にショーツごとショートパンツが途中まで脱がされ、そのまま足が大きく持ち上げられたかと思うと驚く間もなくそこに羚汰が食らいつく。

音を立てて蜜を舐め回しながら、まだ途中までのショートパンツたちを足から引き抜いてゆく。

「んあっ、羚汰っ」

ショートパンツが抜けると同時に足を大きく開かされ、開いたワレメに舌が侵入する。

派手に音を立てて蜜が吸われ、指で膨らみをこねられる。

「ああっ、そ、それだめええっ」

「向こう行くまで待てないっ」